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黒嗣の島、読了
小野不由美「黒祠の島」読み終わりました!

<あらすじ>
興信所の調査員・式部は、失踪した作家・葛城を探して”夜叉島”に足を踏み入れる。
だがそこは近代国家が存在を許さなかった”邪教”が伝わる地だった。
余所者を嫌う島の人々はこぞって口を閉ざし、式部の調査を妨害しようとする。
二転三転する調査の末、式部が最後にたどり着いた真実とは!?

<感想>
「屍鬼」もそうだったが、小野不由美は序盤の徹底した書き込みで読者に世界観を伝えてくれる。
だから正直、中盤までは情報が多すぎて読むのがつらい。
しかし、だからこそ、それまでの全ての伏線が怒涛の勢いで回収され、読者の予想の遥か上を行く恐怖を与えてくれるクライマックスには、他のどの作家よりも引き込まれてしまう。

島民に根強く信仰されている、裁きを行う存在「馬頭(めず)」が正体を現したとき。そしてその後、式部によってこの作品のテーマとなっているのであろう問いが言語化されたとき。最後まで分からなかった葛城の生死がようやく明らかになったとき。
いつの間にか小説の世界に引きずり込まれていた自分に、幾度となく気がつきました。

以前友人に「屍鬼」を貸したら最初の数ページで挫折して戻ってきたけど、彼女の作品は、とにかく騙されたと思って最後まで読んで欲しい、と思います。


個人的お薦め度 ★★★☆☆
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2012/11/24(土) 08:22:54 |
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